
ユネスコ無形文化遺産 地中海食
健康リテラシーの高い方なら一度は聞いたことのある「地中海食」
和食より一足先、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
地中海と言ってもたくさんの国があるけれど、 イタリア、スペイン、
ギリシャ、モロッコが中心となって申請、2013年にクロアチア、
キプロス、ポルトガルが加えられた。
これは無形文化遺産として初めて食文化が登録された年だ。
同じ年に無形文化遺産として認められた食文化は
フランスの美食術とメキシコの伝統料理だった。
地中海食には心血管疾患予防、認知症予防、糖尿病予防、腸内環境改善など、
世界中で注目され多くのエビデンスが発表されている。
基本的特徴
一般的に言われている特徴は、こんな感じ。
たくさん使われる食材
・オリーブオイル
・スパイスとハーブ
・魚
・野菜、柑橘、果物
・豆・雑穀、ナッツ
食事中にワインを飲む(特に赤)
食事中のコミュニケーション(家族・友人)
現地で暮らして感じた特徴
イタリアには家族のような友人がいて、地中海に浮かぶスペインの島
マジョルカ島でも勤務していたので、彼らの日常から私が見た特徴は、
さらにこんな感じだった。
・子供でも赤ワインを水で薄めて飲む
・ワインは食中酒、決して飲みすぎない
・おしゃべりしながら長時間かけて食事(大家族主義)
・食事はレジャー感覚(作るところから楽しむ)
・自家菜園が多い(作業が運動になる)
・お菓子もオリーブオイルで作る
・毎日サラダたっぷり
(ドレッシングは塩コショウ・ワインビネガー・オリーブオイル)
・主食はタンパク質(魚多め、赤肉少なめ)
・献立は日本ほどバラエティーに富んでいない

地中海食で使う食材の特徴
<オリーブオイル>

この地域の料理になくてはならない食材。ほぼ、何にでもかける。
実が青いうちに収穫して搾汁されるオイルは、緑がかっていてイタリアに多い。
実が熟してから搾汁するオイルは黄色みが強くスペイン産に多いようだ。
また品種も色々あるので、自分の好みのオイルを探すと良いと思う。
ただし、優良生産者のオイルを選ばないと偽物があるのがオリーブオイルの欠点。
大切なのは使い方。熱にも強いといわれるオリーブオイルだけど、炒めるより、
仕上げにソース状にかけると香りが引き立ち料理がワンランクアップし美味しくなる。

<スパイスとハーブ>
クミン、クローブ、サフラン、シナモン、パプリカ、コリアンダー、ニンニク、唐辛子、ローズマリー、タイム、オレガノなどを
煮込む食材と一緒に加えて調理する。
料理の仕上げには、バジル、パセリ、コリアンダー、クミン、アニス、ミントなどをたっぷり、
つまり日本人感覚の浮き身とか散らすの量ではなく粗く刻んだハーブを掌いっぱいどっさり入れるのが
本場流。
これらは東洋医学の漢方薬と重なる素材も多く、毎日食べることで体調を整え、メンタルにもよい影響があるようだ。地中海沿岸の人々が一様に明るくて楽しい人々なのも関係あるかもしれない。
<チーズの食べ方>
フランスは一年毎日違う品種のチーズを食べることができるほど地域ごとにバラエティ―があるのに対し、
他の地中海沿岸国は、フランス人ほど単体でチーズを食べることは少なくサラダに混ぜたり、
ピザやオーブン焼きの上にのせたりして食べられることが多い。また、イタリアでは、パルメザンやペコリーノのようにすりおろして塩味やコクを加えるために調味料として使う方法もある。
Let’s try 地中海 style!
私が実体験した中で私たち日本人がもっと積極的に取り入れるべきと思ったのは、
美味しいオリーブオイルを毎日使う暮らしと、スパイスとハーブを極めて
美味しさと健康をセットで手に入れる術だ。
もう一つ、「食事は誰かと楽しくするもの」これが日本では難しい。
イタリアの友人家族は、三世代12人家族。羊や牛、鶏を飼い、菜園を作り、
ワインやオリーブオイルも自家製の自給自足に近い生活。
学校や仕事で外に出かけても家に帰れば毎日大賑わいの暮らしだ。
彼らの食事の文化そのものが健康を支えていると肌で感じた。
問い:なぜ、地中海食が長寿になりやすいのか?
答え:昔ながらの天然素材をシンプルな調理法で、楽しみながら食べる。
すごい秘密というより長年培われた食文化が長寿につながっている。
日本の食事はさらにバラエティーに富んでいて、世界に誇る健康食といえる。
地中海食と和食をうまく融合させれば最強のアンチエイジングな食事が実現する。
「地中海式健康和食」
みなさんも二つの食文化のいいとこどりで
健康ライフを実現しましょう! Let`s try 地中海 style!


